Vol.51 2012年新春のごあいさつ

矢澤:

あけましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりました
本年もどうぞよろしくお願いいたします



日本での年末年始はいかがでしたでしょうか
Irvineは28℃ととても暖かい元旦を迎えました
年明けからの一週間はこの気温が続いています
写真は元旦の海や湖、街の散歩道などです
お楽しみください



さて昨年はいろいろなことがありました

円高、低迷するヨーロッパ経済、各地でのプロテストや暴動、地震や洪水など、世界中で政治・経済の不安や自然災害の恐ろしさが一段と色濃く印象付けられ、多くの気づきや課題を与えられた一年であったと思います
今までとは違う時代に突入するための変化であるように思えてなりません



そんな大きな出来事がたくさんあった中で、もっともインパクトが強く、忘れられない出来事はやはり東日本大震災です
私たち日本人はもちろんですが、世界中の人たちの胸に刻まれ、決して忘れることの出来ないものになりました
地震そのものも超巨大でしたが、津波の猛威にはただ唖然とされたのではないでしょうか・・



そしてその後の原発損壊による放射能汚染については2次的災害として今後も長期間にわたり人々に肉体的、精神的ダメージを与え続けていくことでしょう
放射能汚染は明らかに人災です
ここに証徴されるように、人のすることには自ずと限界があります
決しておごってはいけないと思います



自然をないがしろにしたおごった行動は結局つじつまが合わなくなり、放置され誰もしりぬぐいができなくなります



今現在、私たち人間社会のベースになっている、金融資本主義経済も同じ、人間が作ったルールです
お金と数字にのみ支配されているこの社会も限界に来ており、終焉が近くなっているのではないでしょうか
その中で、GDIやGDPではなくGNHを提唱する国が出てきたのはとても明るい話題であり、これからの新たな人間社会の形成の根幹になる考え方として、一筋の光を投じてくれたのではないかと思います

今回の惨事を通して、自然は人間に「絆」の大切さを教えてくれました




方丈記「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし・・」の一文にもあるように、
無常である世の中を認識し、自然の変化を受け入れて過去を後悔することなく、未来を憂うことなく今を楽しく一生懸命生きることを再認識し実行して行く時代に入ったのではないかと思います



Doorwaysは、縁あってIrvineに来られた留学生には、英語のスキルアップはもちろんですが人種のるつぼといわれるアメリカで各国の人たちと交流したり、世界の文化を体験してもらい、Internationalに通用する人材になってもらうよう、滞在中にMan to Manでアドバイスやサジェスチョンをしています


日本人はとても真面目なので、今までの社会の仕組みの中で組織が人を扱うのに都合の良いルールを作ると、とても律儀にそれを守ります
そのため自分を抑え、どちらかと言えば他人を立て、打たれる杭にはならず、できるだけ目立たないように可もなく不可もなく、さらに人目をとても気にするような人が多いのが現状だと思います

これは一見、組織には好都合で欠かせない人材と錯覚してしまいますが、与えられたことしかできない頼りにならない人材を作ってしまっているようなものではないでしょうか

本来、人間も動物ですから首輪をつけられているより自由にしていたいに決まっています

日本人の場合はこの殻を捨てて、まずは自立して自分で自分を解放してあげることが、
Internationalになる近道だと思います
自立するということは自分の責任で自分の意志を主張し自分の力で自分らしく生きるということです
このことを理解してInternationalの感覚ですべてにあたれば、もともと素晴らしい才能を持った方が多い日本人ですから、必ずイキイキした発想や元気が出てくるはずです
こんな人が増えて行けば組織は自然と活気に満ち、自分自身も楽しいはずです



2012年は昨年より大きな変化があるかもしれません
でも、経験したこと、気づいたことを糧に今を見つめて、一人一人が自立して着実に、そして楽しく生きて行けば必ず良い年になるはずです

昨年、素晴らしい体験をされた方がいますのでご紹介します



一昨年、Doorwaysの門をくぐられ、Irvineを出発点に1年9か月をかけて世界一周をやり遂げた若者がいます

彼は、40カ国以上を回り、途中、ヒマラヤ、キリマンジャロに登頂
集大成として、昨年12月上旬に南米最高峰のアルゼンチンのアコンカグア
(6962メートル)の単独登頂に成功し、昨年年末に久しぶりに長野の実家に
帰宅しました
彼は、押しも押されもしない冒険家になったわけです
詳しいことは彼のブログサイトをご覧ください
感動的なドラマがいっぱいです
以下は彼のブログのサイトです、ぜひご覧ください
http://blog.livedoor.jp/dream_stay_hungry/

本当に素晴らしいことです
この感動と元気を与えてくれた彼には大感謝です
皆さんからも拍手を送ってください
そしてこれからも彼の冒険を応援してください!



日本という国を日本人ひとりひとりが形成している、いわば一つの身体とすれば、
その身体が受けた大けがをひとりひとりが自立した強い細胞になって再生し、これから世界をリードしていくためにさらに強靭で元気な身体にしていきましょう!!

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